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山梨事業所

センター長あいさつ

富士北麓聖ヨハネ支援センター
センター長 米川崇からのご挨拶です。


富士北麓聖ヨハネ支援センター長 米川崇が 毎月センターのお便り『北麓のこだま』に掲載している巻頭言を転載しています。

                    人の世に三智あり

 「人の世に三智がある。学んで得る智、人と交わって得る智、みずからの体験によって得る智 がそれである。」島崎 藤村

小諸の懐古園の中に島崎藤村記念館というものがあり、そこでこの言葉を知った。藤村と私の出会いは中学三年生の夏休み。彼の長編小説「破戒」を読み、進学した大学は彼の母校であった。「破戒」は被差別部落を正面から扱った小説で、震えるような思いに駆られながら朝まで読み続けた。
当時ヨハネ学園の職員宿舎に住んでいた私は、ヨハネ学園に対する世間の偏見・侮蔑を痛いほど感じながら暮らしていた。そのため「差別」ということについての興味と探求心が人一倍あったのだろう。それならば、と父親が「破戒」を薦めてくれて読みだしたのだ。今思うと随分とませた中学生であった。そういえば井上ひさしが、自身の体験から養護施設の少年を扱った短編集「四十一番の少年」もこの頃読んだっけ。当時の読書が私の人格・思考の礎になっていることは間違いない。
冒頭の言葉に戻ろう。人と交わって得る智、自らの体験によって得る智には自ずと限界があるが、読書によって学ぶ智には際限がない。過日のスタッフ会議において、三智について話をし、この仕事をするにあたり読んでほしい絵本、図書を数冊私の書棚からもってきて紹介した。今現在それは全て貸し出されている。嬉しいことである。
ちなみに紹介した図書は次の通り。
絵本:「だれもしらない」(灰谷健次郎)「はせがわくんきらいや」(長谷川集平)
図書:「たったひとつのたからもの」(加藤浩美)「兎の眼」「太陽の子」(灰谷健次郎)
   「電池が切れるまで」(すずらんの会)「電池が切れるまでの仲間たち」(宮本雅史)
   「ぶどう畑の笑顔」(川田昇)